TD135 +Schure M44+Special Tuned Console

TD135 フル・レストア済 極上品 
+オランダ製キャビネット補強と塗装(竹内)
+Shure M55 カートリッヂ付

以下はこの個体のフル・レストア担当竹内のメモです。
TD135 Mk.1の新たなる再生音
TD135がいかなる再生を行うかについては以前記述しました。 それらはTD124 Mk.1の30000番台〜50000番台のモータと同じ仕様のものが組み込まれていたモデルでした。 したがって、音は良いが同じ時代のTD124に比べてみた時、どうしても先に出ない。 つまり弟分に留まっていました。 しかし今回紹介するTD135 Mk.1は少々様子が違います。 なぜならモータが完全にMk.U用のものが入っているからです。 しかもかなり精度が上がっています。 このモータ、TD124 Mk.1の50000番台に入っているMk.U用モータよりずっと良いのです。 さらに本機についているアイドラーはTD224用ではないかと推測される品が入っていて興味深いものがあります。 裏側に1965年のゴム印が押されており、このモデルはTD135の最終型ということになります。 鉄板プレスシャシも、初めの頃よりずっとしっかりした出来になっていますし、BTS12アームもまた精度が向上しています。 さて肝心の再生音ですが、今までのTD135 Mk.1とは一線を画した音が出ます。 しっかりと足が地に着いた安定した音であり、バランスも中域を重視しながら低高音への伸びは自然です。 ただ最低音域はTD135 Mk.Uに比べてわずかにロールオフが早めにきます。 しかしこれはあくまでMk.Uに比べた場合でトランスポート部もアームも違うのだからガチで比べるには無理があるというものです。 VITAVOXコーナーホーンを充分ドライブする力は持っているので大抵のスピーカならコントロールすることができます。 キャビネットはオランダから良い材質のものが手に入ったので、これに黒色塗装を施しました。 TD135 Mk.1を使うかぎりは何の破綻も生じません。 無塗装のままで試聴はしてみましたが低音がつきあげるという傾向があったので塗装を施し、少し共振を押さえたほうが再生音のグレードがかなり上がりました。 敷板もためしに製作してみた。 クオリティは確かに向上するが、そこまでしなくてもこのままで充分満足できる音に仕上がっているので無くてもかまいません。 以上竹内

もちろんBTD12Sトーンアームもフル・レストア済です。 ベアリングとベアリング受け金具は入念に整備しました。 TD135はここをきちんと整備しない限り、優れた再生音は望むべくもありません。 入念に整備したBTD12Sはダイナミックバランス型式で、ステレオはM44およびM55、モノーラルはTANNOY・およびGEのバリレラカートリッヂとの相性が良く、安定してトレースしてレコードに刻まれたダイナミクスと音色を余すところ無く再生します。 アームリフター機能とオートストップ機能、マニュアル/オート切り替えも付属しており、レコードが終わると自動的に回転が止まるので、とても便利です。 
錘の前のデカップリング・ゴムは、トーレンス社元エンジニア、故ジャック・パッセ氏が復元した貴重な部品(写真参照)を取付けてありますので、音場の静かさは折り紙つきです。
カートリッヂはM44を取り付けておきました。 交換針は現在でも、我が国のインターネットで2500〜3000円ほどで簡単に入手できますので、針交換も安心です。 もちろん新品針付です。 このカートリッヂは78回転用針もあり、針先を付け替えるだけで78回転盤もすぐに聴けます。  またカートリッヂはオリジナルの古いShure M55(1960年代後半製)に交換も可能です。 またモノーラルと78回転を聴きたい方にはGEヴァリレラを取り付けたシェルもあります。
試聴していただければわかりますが、レストアしていないTD124はもちろん、ヘタなトランスクリプション・デッキもうかうかしていられないほどの再生音です。 しかも、Shureのカートリッヂで! オフィスでの試聴ももちろん大歓迎。 5年間保証です。


TD135 フル・レストア済 極上品
+オランダ製キャビネット(補強と塗装 竹内)
+Shure M55 カートリッヂ付


価格 230,000円 (消費税込・送料別)

5年間保証書(アーム周りは除く) メンテナンス・マニュアル 専用オイル付

販売中 売り切れ 


電話番号   0479-25-1140
メールアドレス
 greythorens@kind.ocn.ne.jp

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